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2009年4月 6日 (月)

準優勝・花巻東高校の強さの秘密

35_6  選抜高校野球の決勝戦は、大会前にはともに優勝候補からほど遠かった長崎・静峰高校と岩手・花巻東高校の行き詰る熱戦となり、1:0で静峰高校の優勝となりました。一時は、大会史上はじめて優勝旗が白河を越えるかと期待されましたが、初出場の花巻東高校の優勝はなりませんでした。しかしながら、その見事な健闘が母校のみならず岩手の人々の誉れとなったのは間違いありません。

 その花巻東高校ですが、県立高校でなく私立だそうです。甲子園で決勝戦まで行くチームですから、さぞ選手は全国から集まっているのかと思いきや、全員が岩手県内の高校の卒業生であることをカーラジオで聞いて驚きました。では、どうしてこんなに強いチームに育ったのか、この学校のエピソードも紹介していました。

 実はこの学校、創立は商業学校だったのですが、昭和57年に合併で花巻東高校になりました。しかしながら、最初は余り風紀のよい学校ではなかったのだそうです。それが、あることから変わっていったのだそうです。
 そのあることとは、毎朝、生徒の登校時に先生たちが校門にたち、必ず生徒に「おはよう」の声かけをし始めたことがきっかけでした。この「おはよう」の声かけから数十年、いまこの学校の周囲に住む人々は、生徒からさわやかで大きな「こんにちは」とか「お元気ですか」とかいう声をかけられているとのことです。

 先生たちの「おはよう」には、教育者の深いところの熱意と思いがヒシヒシと伝わってきます。そして、いまその「おはよう」が生徒の中に浸み込んで、今度は生徒の「おはよう」の声になって先輩から後輩へと受け継がれている姿が浮かびます。全国から選ばれた多くの高校が、勝利すると高らかに歌う校歌には、必ず「伝統」という歌詞が登場しますが、学校の中で先輩から後輩へ受け継いでいく大切なものは何かを、この花巻東高校は改めて私たちに教えてくれているように思えます。

 さて、企業の中で経営者もビジネスマンも、「思い」をどのように社員や仲間に伝えていくのか、どのように「いま」を変えていきたいのか、忍耐も我慢も必要で簡単なことではないでしょうが、私たちは、花巻東高校の先生と生徒から大きなヒントをもらいました。

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